「突然激しい動機にみまわれ 息苦しく、冷や汗、めまいなど、また 手足がふるえたりしてどうしようもなくなる」

このような状態を「パニック障害」といいます

のことを漢方では

「奔豚氣病」(ほんとんきびょう)と呼んでいます

パニック障害の症状

・心臓がドキドキする
・汗をかく
・身体や手足のふるえ
・呼吸が速くなる・息苦しい
・過呼吸
・胸の痛み
・吐き気、胸部の不快感
・めまい、不安感、ふらつき
・非現実感・自分が自分でない
・死んでしまうのではないか
・しびれやうずき感
・寒気ほてり

パニック障害の原因

西洋医学的には
未解明ですが脳内の神経伝達物質・セロトニン・ノルアドレナリン・GABA(γアミノ酪酸)のアンバランスであったり
扁桃体や海馬、帯状回などが過活動になり、前頭前野の活動が低下するという報告もあります。
これらの部位は不安や恐怖の神経回路だと言われているのです。
なんらかの原因で恐怖・不安神経回路が過活動になってしまうと、
パニック障害が発症するのではないかと考えられます。

漢方的には
七情の乱れによるものと考えられます
七情とは(怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)を示します

西暦200年頃中国の医聖・張中景が著した 「傷寒論」・「金匱要略」の中に

「奔豚」と記載されその治療処方も記載されています。

「発汗した後、病人がへその下から動悸するのは、奔豚が起きる前兆であるから
茯苓桂枝甘草大棗湯で主治する。
これは予防的処方で、働きは心氣の不足を治して、水気の滞りを流動させることにより
心身の正常化を図るもの」 傷寒論

ストレスの多い状態に置かれている方で気になる方は予防的に漢方薬を飲むのもおすすめです
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