認知症についてのコラム

認知症というとアルツハイマー病を浮かべる人も多く
脳の神経細胞がひとりでに死んでいく病気
というイメージが多いですよね。

脳の重さは体重の2.5%
しかし
全身の血液量の20%を必要とする臓器です。

大量の血液が必要な臓器なので
生活習慣で動脈の壁が固くなる「動脈硬化」
更にそうした動脈硬化に基づく循環器病が脳でも生じ
大いに認知症に関係することがわかっています。

最近の医学の進歩で、アルツハイマー病やルビー小体型認知症も
高血圧や糖尿病などの生活習慣病の治療により
その進行を抑制できる可能性も明らかになっています。

認知症は加齢とともに雪だるま式に増えていきます。
70歳以降では5歳年齢を重ねるごとに
認知症になる危険度は倍になっていきます。
80歳を超えると20%
85歳を超えると40%
と急増

つまり
認知症の最大の原因は年齢です。
寿命が延びていることと深い関係があります。
人生50年と言われていた時代には予測できなかったことです。

5年で倍になるということは
5歳だけ認知症の発症を先送りできれば
認知症は約半分に減る計算になります。

イギリスでは2005年から
「What’s good for your heat is good for your head」
(循環器病の治療が認知症予防)
という標語をつくり認知症予防に取り組んだ結果
認知症が減っているという報告がされています。

「週に3回のウオーキングを続けれると
心肺機能が向上するだけでなく脳の老化を抑えられる」
という研究発表が以前されました

つまり

「運動により心血管リスクが改善するということは、
同時に脳の健康にもつながり認知機能が向上する」
ということなのです

ウオーキングや有酸素運動に+し
食事方法を改善すると更に
脳の「実行機能(計画的に行動する能力)」が向上することがわかっています。

その食事方法とは・・
塩分を控える
■飽和脂肪酸を抑え、不飽和脂肪酸を充分に摂る
■野菜は1日350g以上
■全粒粉など精製されていない穀類を摂る
■糖質を摂り過ぎない

生活スタイルを見直すことが
アルツハイマーや脳血管性認知症のリスクを定価させます