928584_s_wi 身体が疲れたり,心配ごとがあると

必ずででてくる症状に
「眠れない」(「不眠」)があります。

夜眠れない,寝てもすぐ起きてしまう,眠りにつくのが遅い,夢をみる・・・

不眠といっても様々な症状があります。

睡眠時間が短くてもぐっすり眠れて爽快という感じなら

不眠ではなく、

逆に時間が長くても自分がよく眠れていない時は

不眠になります。

漢方では、西洋薬の睡眠薬のように強制的に睡眠を促すのではなく、

その人の不眠の原因にあった漢方薬をだします。

一般的には精神的ストレスが考えられがちですが、

冷え性、疲労、ほてり、血の不足、胃腸の弱り,痒み,老化

などが原因となることもあります。 

よって不眠に対しては

「血流の流れの改善」「胃腸機能の安定化」「ストレスの緩和」

を主に目指していきます。

眠れない時にお出しする漢方薬としては

酸棗仁湯,柴胡加竜骨牡蛎湯,桂枝竜骨牡蛎湯,加味帰脾湯,帰脾湯 

などがあります

それぞれの使い方は・・・

酸棗仁湯:
心身の疲れにより抑制する機能が低下したため,結果として興奮状態を起こしている場合に用いる

柴胡加竜骨牡蛎湯
驚きやすく,イライラしやすいなどのストレスが原因の過興奮状態を鎮静させます

桂枝加竜骨牡蛎湯
体力が低下し虚弱な冷えのある人はイライラなどの興奮状態を起こす。
その興奮状態を鎮めます。

帰脾湯
疲れ過ぎて,食欲がなく,元気もなくなり,不安や悲壮感,不眠などの症状が
同時に現れた時に使います。

加味帰脾湯
帰脾湯の証に加え,いらいら,のぼせ,怒りなどの熱の症状が加わった時に使います。

同じ「不眠」といってもご本人の体質や「具体的にどのような症状なのか」で

適切な漢方薬は異なってきます。

 

 

 

 

 

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